ドイツの見本市最新動向①

ドイツビジネスと言えばまず見本市、とよく言われます。

ドイツでの見本市がどれくらい大きな位置を占めているのか、データを基に見ていきたいと思います。

 

【展示会場の広さ】

まずは見本市の器となる会場施設の規模について。
下記は世界の見本市会場の展示面積順ランキングです。

 

一位のハノーバーメッセを筆頭に、世界トップ10のなんと4つがドイツの見本市会場です。
東京ドームで数えると、1位のハノーバーは東京ドーム9つ分、3位のフランクフルトは7つ分、7位のケルン、8位のデュッセルドルフは5つ分・・・といっても、規模が大きすぎてよくわかりませんね。
東京ビッグサイト(約10万㎡)で数えると、ハノーバーは約4.5倍、フランクフルトは約3.5倍、ケルンは3倍弱、デュッセルドルフは2.5倍強、となります。
とにかく、大きな展示会場が数多く揃っているということで、見本市がドイツビジネスの重要な柱になっていることがわかります。

【売上規模】

次に売り上げ状況を見てみましょう。
ドイツ見本市協会がまとめた、世界の見本市運営会社の売上トップ10はこちらです。

 

売上面でも3位のメッセフランクフルトを筆頭に、ドイツ企業が健闘しています。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、ドイツの見本市運営会社は、見本市会場施設と同じ経営グループによるところが殆どです。
9位のドイチェメッセは、会場の広さ世界一のハノーバーメッセの運営会社です。
このトップ10のドイツ以外の国の会社のほとんどは、世界中の様々な国での運営、さらに、見本市に限らず、カンファレンス等のイベントや出版など幅広く扱う上での売上となっています。
一方、ドイツ企業の場合は、主要ビジネスはドイツ国内の見本市ビジネスが主体となっており、いかにドイツの見本市ビジネスが力強いものかを物語っています。
世界市場でのドイツ見本市の位置づけが少し見えてきたかもしれません。
次回はまた、別の視点からドイツ見本市の最新動向をお伝えしたいと思います。