ゼロ・ウェイストという考え方

こんにちは、アンサンブラウのM.Nです。 

 

みなさんは「ゼロ・ウェイスト Zero Waste」という言葉を聞いたことがありますか?これは、文字通りゴミを出さない生活のことで、元々はフランス人女性ベア・ジョンソンさんの著書『ゼロ・ウェイストホーム』の中で紹介された、家庭内のゴミを極力出さない生活(ゴミは4人家族で一年に1ℓだとか!)が世界で共感を得たことから広まった言葉です。この「ゼロ・ウェイスト」というライフスタイルを我が家でも今年実行する中で、良い変化や気付きがあったので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。

 

環境意識が特に高いドイツに住んでいながら、自分の家から出る大量のゴミを「だって4人家族なんだから」「たくさん捨てて家もすっきりするはず!」と、今まであまり意識することなく玄関先に出していた私。ゴミ収集の日には我が家の前だけ大きなゴミ袋が2つも3つも並んでいる現状に、さすがになんとかしなければと思っていた矢先にこの「ゼロ・ウェイスト」の考え方に出会いました。意識の高いドイツですら、年間一人当たり600キロ以上のゴミを出すというから驚きです。環境のために!エコ生活!という高い意識があったというよりは、とにかくゴミを減らし、憧れのシンプルライフに近づきたい、との思いが先だったというのが正直なところですが、私もゼロ・ウェイストの考え方と、それを実行する人たちの素敵なライフスタイルに感化され、自分にできることから始めることにしました。

 

ゼロ・ウェイスト生活のポイントは5つの“R“だそうです。

 

1.Refuse 不要なものは断る・・ホテルでもらう無料のシャンプー、スーパーのビニール包装など。

 

2.Reduce  必要なものを減らす・・広告に惑わされず、過去の消費を振り返って本当に必要なものを買う。

 

3.Reuse 買ったものは繰り返し使う・・今あるものや買ったもの(容器や衣類など)を繰り返し使うことで、消費と資源の節約の両立を図る。

 

4.Recycle リサイクルする・・上記の3点ができないものに関しては資源化する。ただプラスチック類は資源化する過程で有害物質を排出するので、やはりあらかじめ増やさないことが大事。

 

5.Rot  残りはすべて堆肥化・・生ゴミや植木などをコンポスト化すること。生ゴミを減らすことで家庭から出るゴミを大幅に減らすことができる。

 

 

私が現在実行していることとしては・・

 

1に関しては、我が家のプラスチックゴミは主にスーパーで買う肉・野菜のパッケージなので、極力市場で買うようにしています。買い物にはエコバックと大小の巾着を持参。スーパーのように衝動買いができないので、むしろ節約できていると感じます。また我が家はお風呂場やキッチンの洗剤類のプラスチック類が圧倒的に多いので、食洗機タブ、食器洗剤、洗濯洗剤、化粧水やヘアスプレーなどを楽しみながら手作りしています。

 

2に関しては、食品を減らすのはなかなか難しいですが、洋服や、小物類の衝動買いを抑えています。水も買わなくなり、水筒代わりに子供たちに持たせていたペットボトルの水の代わりに、家族全員マイボトルを持ち歩いています。

 

3に関しては、ジャムや牛乳、ヨーグルトなどは、できる限り再利用できるビン入りのものを買い、そのビンを食料の保存からスナック入れなど様々な用途に使っています。プラスチックの代わりに大小のビンが並んでいるのは可愛いものです。物置に眠っていた古いタオル類は小さく切って雑巾となりました。

 

4に関しては、今まで恥ずかしながらあまり厳密に考えていなかったゴミの分別をちゃんとすることによって、自分がどんなゴミをどれくらい出しているのかが明確になってきました。

 

5のコンポスト。一度大きめの鉢で試したところ、確かに時間とともに立派なコンポストになって感激したのですが、これを継続していくことは今後の課題です。生ゴミをさらにコンポスト用に分ける、というところまでなかなかできていなくって。。

 

以上、私が書いていることは、多かれ少なかれすでに意識的に実行されている家庭も多いかと思いますが、私にとっては今年、このゼロ・ウェイストを少しずつでも実行し、その心地よさを経験できたことは大きな変化でした。実際、我が家の燃えないゴミは以前の半分以下に減っています(今までが多すぎたとも言えますが・・)。

 

このゼロ・ウェイストというライフスタイルを続けていくことは、意識を持続していないと簡単ではないでしょう。でも楽しんで続けていくために、「私はおしゃれなシンプルライフを送りたい」「プラスチックを減らして地球を守りたい」「節約したい!」等々、個々で明確な目標を持つことがモチベーションの維持に必要なことかも知れません。

 

私も、一過性のブームで終わらないよう、ゼロ・ウェイスト・ライフを楽しみつつ続けていこうと思っています。