
こんにちは。アンサンブラウのIです。
今回は「ラクトースフリー」製品についてレポートしたいと思います。
「グルテンフリー」という言葉はよく耳にしたり、スーパーの食品売り場でもよく見かけたりする方は多いかと思いますが、「ラクトースフリー」には馴染みが薄い方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういう私自身も今まで「ラクトースフリー」製品を気にもかけていなかった一人でもあります。
ヨーロッパに移住してから、日本にいた頃には食べなかった量の乳製品を摂取するようになり、次第にお腹の調子が下降気味になっていたのに気づきました。
そしてしまいには、牛乳やヨーグルトを摂取した後は、必ずといっていいほど、お腹のゴロゴロ、膨張感、下痢がひどくなり、ついに医者に駆け込んだところ、「乳糖不耐症」であるということが分かりました。
「乳糖不耐症」とは簡単に言えば、牛乳など乳製品に含まれる「乳糖=ラクトース」を腸内でうまく分解することができず、上記にあげたような不快な症状が出るものです。(詳しい説明は省略させていただきます!)
アレルギーではないので、深刻な症状とは言えないかもしれませんが、このような不快な症状は何とか避けたいものですよね。
もちろん乳製品の摂取を避ければいいことなのですが、やはり乳製品ゼロというのは寂しいものです。
そこで登場するのが「ラクトースフリー」製品。
「ラクトースフリー」製品は、そのラクトース(乳糖)を含まない或いは、ほぼ含まないというものです。
ドイツ語ではLaktosefrei(ラクトーゼフライ)、イタリア語だとsenza lattosio(センツァ ラット-ジオ)。
ヨーロッパでは、ラクトースフリー製品が幅広く商品展開されており、また値段も普通の製品より少しだけ高い設定であるため、気軽に購入できます。

私がよく購入しているラクトースフリー製品はこちら。
(写真:ドイツの乳製品メーカーLandliebeホームページより)

またイタリアでは、ドイツでほぼ見かけることのないラクトースフリーのリコッタチーズといったフレッシュチーズもあり、選択の幅も広がります。
ある時、ラクトースフリーのことをたまたま話したイタリア人の知り合いのお母さんも実はお子さんが「乳糖不耐症」で、それをきっかけに、ラクトースフリー製品のことを教えてくれました。
イタリアで最も消費される「グラノパダーノ」は長期熟成されたハードチーズで、これはラクトースをほとんど含まないそうです。
同じように作られる「パルミジャーノレッジャーノ」も同様。
そして、最も驚いたのが、なんとあの青カビタイプの「ゴルゴンゾーラチーズ」もラクトースフリーで、この3つのチーズは、2016、2017年にイタリア保健省から認証をもらっているとか。
(参照:http://www.associazioneaili.it/2014/05/16/formaggi-e-intolleranza-al-lattosio-quali-si-possono-mangiare/ *イタリア語のみ)

そんな話を聞いてからというもの、私のラクトースフリーチーズ環境もさらにパワーアップし、お料理にも気兼ねなく使えるようになりました。もちろん、あの不快な症状もなくなりました!
そんな中見つけたのが、『Laktose Free Expo』という「ラクトースフリー製品の見本市」。
今年の11月17日~20日にイタリアのリミニで開催されるラクトースフリー製品だけに焦点をあてた国際見本市です。2012年から毎年開催されている「グルテンフリーエキスポ」と併せて開催されるとのこと。これからだんだん大きくなっていくマーケットなのかもしれませんね。
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