フランクフルトでオペラを愉しむ

 

クラシックの本場、ヨーロッパに来たからには、オペラを是非見たいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ドイツでは、ベルリンやミュンヘン、ドレスデンなどの歌劇場が有名ですが、ここフランクフルトでもオペラを気軽に愉しむことができます。

 

フランクフルトには「オペラ」と名の付く建物が2か所あります。一つは、Alte Oper Frankfurtアルテ・オーパー(旧オペラ座)で、ネオ・ルネッサンス様式の美しい外観を持つ建物です。

 

ここは、第2次世界大戦中の空襲で廃墟となりましたが、その後再建され、再び美しい姿に蘇り、現在はコンサートホールとして使用されています。実は「オペラ」と名はつきますが、オペラは上演されないのです。

 

 

オペラが上演されるのは、もう一つのOper Frankfurt オーパー・フランクフルト(新オペラ座)。

 

テレビ等でもよく見かけるあのユーロマークが目の前にあります。外見はガラス張りの近代的な建物ですが、中の客席は典型的な馬蹄形をしたオペラ座の構造を持っています。近代的な外見を反映してなのか?上演される演目や演出もモダンな要素が多いという印象はありますが、上演の質は高く、今年は年間最優秀オペラ座にも選ばれています。

 

チケットは、高い価格帯でだいたい100-130ユーロくらいからですが、3階席には15ユーロからあり、気軽にオペラを愉しめる価格設定になっています。インターネットでチケットの発券も簡単にでき、そこにはフランクフルト市内の公共交通を利用できるチケットもついていて、とても便利です。

 

日本では毎年、年末が近づくとベートーヴェンの「第九」の演奏会が各地で開かれ、年末の風物詩となっていますが、ドイツでもクリスマスシーズンに定番のオペラの演目がいくつかあります。来月12月にオーパー・フランクフルトで上演されるオペラをここで一部ご紹介します。(https://oper-frankfurt.de/de)

 

「ヘンゼルとグレーテル」(Hänsel und Gretel)― グリム童話をもとに作られたオペラ。親しみのある内容と音楽で子どもも大人も愉しめる作品です。                 上演日2018年12月7日、9日、13日、22日、30日

 

「魔笛 」(Die Zauberflöte)―モーツァルトの美しい音楽と冒険物語が奏でるファンタジーの世界が魅力的です。幅広い年齢層に人気のオペラです。                   上演日2018年12月19日、23日、25日

 

日々の忙しさを忘れ、普段とは違うひとときを気軽に愉しむのもいかがでしょうか。