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ドイツ見本市出展ブースの設営・撤去について見てみましょう。
設営・撤去時間の管理
見本市のブース設営・撤去は、主催者が指定する時間内に行うことが規定されています。
基礎ブース価格には基本的な設営・撤去費用が含まれていますが、時間延長が必要な場合は別途料金が発生することが多いです。
また、最終日の終了前から撤収を始めることも通常禁じられています。ペナルティが課される場合もありますので注意しましょう。
➤計画と時間配分に注意
限られた時間内で効率的に設営・撤去を行うためには、綿密な計画と時間配分が不可欠です。事前に委託業者や社内担当者と打ち合わせを行い、計画を立てておくことが重要です。
➤変更のリスクと対処法
ドイツの商習慣では事前の計画が最も重視されます。一度決定した後で、直前での変更は対応してもらえなかったり、日本のように柔軟で丁寧な対応は期待できない場合が多いです。
変更のリスクを最小限に抑えるため、ドイツの効率的な仕事の進め方に従い、計画後の変更を極力避ける方が安全ですが、どうしても直前での変更や対処が必要になる場合もあると思います。変更が必要な場合は、事前に書面で詳細を示し、現場の設営業者にまで情報を共有させることが重要です。
会場内輸送業者の役割
安全上および組織上の理由から、主催者が委託する会場内輸送業者は展示センター内での荷降ろしおよび運搬を担当します。適切なタイミングで登録を行えば、リフトや保管スペースの確保が可能です。見本市期間中は現場に常駐し、問題が発生した際に対処できる体制を整えています。
撤去時の注意点
撤去時には、展示物やブースの資材が破損や盗難に遭わないよう特別な注意を払う必要があります。撤去作業は急いで進めなければならないことも多いため、計画的に進めることが重要です。
輸送、ロジスティクス、通関
見本市会場での設営開始時にすべての資材が納入されるよう、適切な輸送計画とハンドリングが求められます。以下のポイントに注意しましょう。
➤輸送計画の詳細
・輸送タイプの計画: トラック、列車、船、航空貨物など。
・輸送オプションの決定: 個別輸送、追加貨物、集団輸送。
・輸送期間の決定: 通関を含む。
・貨物量の決定: 高さ、重量、価値(金額)。
・輸送梱包の選択: ダンボール箱、木箱、パレット、コンテナ。
➤通関手続き:
・国別の通関手続きの明確化: EU域内/域外。
・特定商品に関する輸入規制の把握: 医療、食品、防衛技術など。
・貨物書類の提出: 貨物リスト、インボイス、通関書類、船積表、連絡先など。
・展示会場での空コンテナの保管: 適切な場所の確保。
・会場での運搬リフトのスロット確保: 必要に応じて登録。
見本市会場は通関上、主権領域と見なされるため、展示終了後に原産国に戻される場合、輸入関税の対象となりません。多くの場合、輸入国の税関が見本市会場に直接駐在し、貨物と通関書類に基づいて輸出入を管理します。
輸送業者の選定
国際輸送の経験豊富な運送業者に依頼すると、税関手続きを代行してくれるだけでなく随時アドバイスもしてくれるので、スムーズな輸送が可能です。
参考リンク
ドイツ見本市でのご相談
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